失敗しない葬儀社の選び方は?選ぶポイントを紹介

「葬儀社は、何もないときから考えておくもの?」と思ってしまうかもしれませんが、葬儀でトラブルが起こる主な原因として、比較と検討が十分でなかったことが挙げられます。終活ブームのおかげで、葬儀についての生前相談を受け付ける葬儀社も増えました。

この記事では、選び方のポイントや選ぶタイミングなど解説し、おすすめの葬儀社8社をまとめて紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

葬儀社を選ぶ前に決めておくべきこと

予算だけ立てていても、実際にプランニングしていくうちになぜか費用が膨らんでしまうことがありますよね。予算内に納めるには、まず葬儀の形式や規模、宗教・宗派、葬儀の場所などを事前に決めておくことが大切です。

これらは、葬儀のアウトラインともいえるもので、大枠をしっかり決めておけば予算内に納められるでしょう。

葬儀の形式・規模

葬儀費用は、葬儀の形式と規模でほぼ決まります。葬儀の形式は、一般葬・一日葬・家族葬・直葬などに分類されます。一般葬は昔からある葬儀の形、一日葬は通夜を省く形式、家族葬は一般葬と同じ流れですが参列者を限定します。また、直葬は火葬式と呼ばれることがあり、宗教的な儀式を行わず火葬のみの形式です。

規模は一般葬で50名以上、一日葬が30名から50名程度、家族葬は10名から20名、直葬は10名以下となる場合が多いようです。参列者の人数や会場を確保する日数、引き出物の数などに違いがあるため、費用が大きく変わります。

宗教・宗派

家や故人が信仰する宗教や宗派も知っておきましょう。日本では、自分の宗教を意識していない人や無宗教の人が多く、その場合は無難な仏式で葬儀を執り行われるのが一般的です。

しかし、「よく調べたら特定の宗派を信仰していた」といったこともありえない話ではありません。

葬儀は葬送の儀式であり、宗教や宗派のしきたりに従って執り行われます。葬儀のしきたりや流れの違いは、死生観の違いに起因するため、熟知している業者に任せるのが何よりも重要といえます。そのため、宗教と宗派を調べてから葬儀社を選ぶようにしましょう。

葬儀の予算

葬儀の一般的な相場を知らないと適切な予算は組めません。一般葬は100万~120万円、家族葬は60万~80万円、一日葬は50万円~70万円、直葬は25万~35万円が相場といわれています。

まず、セット費用に何が含まれるかを調べた上で、飲食代、返礼品代、供花代、式場使用料、ご遺体の搬送費用といった葬儀にまつわるあらゆる費用を調べておきましょう。さらに、寺院や僧侶へのお礼も考慮します。

つい予算に入れ忘れてしまうのが服装費です。あらたに買いそろえる必要がある場合は、忘れずに予算に入れておきましょう。

葬儀の場所

葬儀を執り行う場所は特に決まりがないため、さまざまです。式の規模や会葬者の都合などによって使い分けることもあります。

場所 メリット デメリット
葬儀会館・斎場・セレモニーホール ・葬儀のための施設なので設備が整っている

・アクセスが良い

・直葬など少人数の葬儀では会場が広すぎる
寺院・教会 ・宗教的な儀式を間違いなく行える ・檀家や信者以外は利用できないことがある
自宅 ・ご遺体の移動が不要になることも ・僧侶や会葬者を迎える準備が必要
集会所・公民館 ・使用料が安価

・近所の人たちを呼びやすい

・設備が整っていないことが多い

最適な葬儀社の選び方

安心して葬儀を執り行うには、信頼できる葬儀社であることが欠かせません。何代にも渡ってお世話になっている葬儀社があれば良いのですが、核家族化が進む現代ではなかなか難しいところです。

顧客にとってどのような葬儀社が良いのでしょうか。最適な葬儀社を選び出すにはいくつかのポイントで見極めることが大切です。

葬儀費用が明確になっている

葬儀費用は「見積もりと請求書の金額が大きく違う」といったトラブルもあります。これは、ドライアイスの追加料やスタッフの増員など、見積もりが出た時点では予測していなかったことが考えられます。

または、火葬の費用や会場使用料が別途料金になっている場合も、このようなトラブルになりやすいのです。葬儀費用は分かりやすいだけでなく、「追加料金がない」「追加料金が発生する条件が明確」などのルールが明確であるか確かめておきましょう。

支払い方法や期日が柔軟に選択できる

葬儀の支払い方法は現金払いが一般的ですが、クレジットカード払いやコンビニ払い、分割ができる業者も増えています。葬儀費用は高額なので、支払い方法や支払い期日が利用者の都合で選べると便利です。

支払いの期日は大抵、式後10日以内としているようですが1週間としている企業もあります。さらに、クレジットカードの中でも、ブランドが異なると使えません。見積もりを取る際には、支払い方法の種類や、支払い期限も調べておきましょう。

スタッフが丁寧に対応してくれる

事前相談で葬儀社に訪れ、社内の様子やスタッフの対応などを実際に見ておくと良いでしょう。というのも、インターネット仲介業者に依頼すると、まず電話の対応を専門にしているスタッフが対応します。

対面では、葬儀を請け負う葬儀社が対応するため、ギャップを感じることも少ないからです。実際に店舗のある葬儀社の中には、相談の段階から葬儀担当者が対応する企業も多く、最後まで安心して任せられます。

強引に契約を急かさない

見積もりは複数社から取ると安心です。まだ検討の段階にも関わらず、契約を迫ったり急かしたりと、強引なセールスをかける葬儀社もあります。このような状況を避けるため、あらかじめ「複数の見積もりの中から選ぶ」と伝えておくと良いでしょう。

さらに、見積もりはかならず家に持ち帰り、家族と意見を出し合って検討するのも、葬儀に失敗しない秘訣といえます。ちなみに、インターネットの口コミも見ておくと参考になります。

高いプランやオプションを勧めてこない

基本プランが安いほど葬儀社の利益は少なくなります。このような場合、オプションで売上を増やそうと高価な棺や祭壇、骨壺を勧めることがあります。企業の体質である場合や、担当者にノルマが課せられている場合も考えられます。

そもそも、葬儀は喪主とご遺族が主体となって、希望に合わせたプランを一緒に作っていくのが葬儀社の役目です。ご遺族が望んでいないのに高額なプランやオプションを提案する会社は避けたほうが良いでしょう。

アフターフォローをしてくれる

葬儀社選びで、意外に重要なのはアフターフォローの有無です。故人の事務処理は、健康保険、年金、名義変更、遺品整理、相続など多岐に渡ります。しかも、それぞれ届出先が異なる上、ほとんどが期限付きの申請です。仏事では四九日の法要までに仏壇や位牌の注文、法要の準備も行わなければなりません。

アフターフォローの内容は、各社違いがあります。全般を相談・依頼できる企業を選んでおくと、ご遺族の負担もだいぶ減らせます。

葬儀社を選ぶタイミングは?

葬儀社を選ぶもっとも好ましいタイミングは、何も起こらないうちから事前にいくつかの葬儀社に相談して決めておくことです。とはいえ、生前に葬儀を予定することに抵抗を感じる方も少なくありません。

病院とご自宅で亡くなったときの流れを解説していますので、亡くなった後はどのような流れか掴みやすくなると思います。

病院で亡くなった場合

病院でお亡くなりになった後は以下のような流れが一般的です。

 

【ご遺体搬送前】

  1. 医師から死亡宣告を受ける
  2. 遺族が末期の水を取る
  3. エンゼルケアを施してもらう
  4. 葬儀社へ連絡
  5. 親族へ訃報を伝える
  6. 死亡診断書を受け取る
  7. 遺体搬送
  8. 病室を片付ける

 

【ご遺体搬送後】

  1. ご遺体を安置
  2. 枕飾りを整える
  3. 葬儀社と打合せ
  4. 菩提寺へ連絡する
  5. 葬儀の日程を親族に伝える
  6. 湯灌・納棺の儀

お亡くなりになった後は、非常に慌ただしくなることが予想されます。このような中で、葬儀社の知識がない場合、費用やサービスなどでトラブルが発生しやすくなるので注意しましょう。

病院以外で亡くなった場合

ご自宅で亡くなった場合でかかりつけ医がいる場合は以下のようになります。

 

【ご遺体搬送前】

  1. かかりつけ医を呼ぶ
  2. 死亡宣告を受ける
  3. 遺族が末期の水を取る
  4. 葬儀社へ連絡
  5. 親族へ訃報を伝える
  6. 死亡診断書を受け取る

 

【遺体搬送】

  1. ご遺体搬送後
  2. ご遺体を安置
  3. 枕飾りを整える
  4. 葬儀社と打合せ
  5. 菩提寺へ連絡する
  6. 葬儀の日程を親族に伝える
  7. 湯灌・納棺の儀

かかりつけ医がいない場合は警察署に連絡するため、若干流れが変わります。警察と監察医が到着するまで、ご遺体を動かしたり触れたりしないように注意して、監察医から遺体検案書を受け取ります。

葬儀社は生前に決めておくと安心

病院で亡くなった場合、ご自宅でなくなった場合、どちらもお亡くなりになった後ご遺族は非常に忙しくなります。通夜に間に合うよう遺影の写真を用意したり、ご遺体に着せる服を選んだりといったこまごまとした事柄も多いのです。

当日には通夜が控えていることから、このような状況では1社に連絡するのが精一杯でしょう。こういった事態を避けるために、何事もないうちから葬儀社を決めておき、いざとなったら連絡するという流れが無難です。

ちなみに、病院では数社の提携葬儀社がありますが、特にこちらを利用しなければならない決まりはありません。

おすすめの葬儀社8選

ここからは、おすすめの葬儀会社8社を紹介します。プランや特徴、対応エリアなど一覧表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。前の章でポイントとして紹介した支払い方法、アフターフォローの有無も調べました。まずは、希望に合いそうな会社や興味のある会社に資料請求をしてみてください。

小さなお葬式

引用:小さなお葬式公式サイト

累計葬儀実績24万件以上とトップクラスの実績で、事前申し込みで最大91,000円の割引が使えます。小規模の葬儀を行いたい人、できるだけ費用を抑えたい人におすすめです。

対応エリア 日本全国
料金プラン 小さな一般葬:599,000円(税抜)

小さな家族葬:399,000円(税抜)

小さな一日葬:299,000円(税抜)

小さな火葬式:159,000円(税抜)

小さなお別れ葬:89,000円(税抜)

アフターフォロー ・法要・法事

・納骨

・遺品整理 など

支払い方法 クレジットカード・ローン・一括現金払い・一括後払い(14日以内)

東京葬儀

引用:東京葬儀公式サイト

家族葬中心で、顧客の希望通りの葬儀をプランニングしてくれます。東京葬儀が行うのは1日1家族限定としており、丁寧な対応で定評があります。

基本プランやオプションだけを見ると他社より割高に見えますが、追加料金が発生しないように想定される料金を入れてあるので、最終的には他社とあまり変わらないということも多いようです。

対応エリア 東京23区・千葉県・神奈川県・埼玉県
料金プラン 基本プラン:198,000円

仏式セット:198,000円~

花祭壇:128,000円~

オプション:55,000円~

アフターフォロー ・死後手続代行

・相続相談 など

支払い方法 現金払い

よりそうお葬式

引用:よりそうお葬式公式サイト

コストパフォーマンスの良さではトップクラスの上、資料請求と準備シートの事前記入で最大99,000円引きになります。

対応エリア 日本全国
料金プラン よりそう家族葬 華やか二日プラン:499,000円(税抜)

        二日プラン:369,000円(税抜)

        一日プラン:270,000円(税抜)

よりそう火葬式 自宅安置プラン:135,000円(税抜)

        面会プラン:135,000円(税抜)

アフターフォロー ・仏壇、仏具の販売

・墓地、霊園の紹介  など

支払い方法 クレジットカード、ローン、現金払い、後払い

やさしいお葬式

引用:やさしいお葬式公式サイト

一級葬祭ディレクター監修の葬祭プランを格安で提供しています。シンプルで分かりやすいセット内容と品質の高さにこだわりがあり、1日で終わるシンプルプランは業界最安水準です。

対応エリア 日本全国
料金プラン やさしい一般葬:599,000円(税抜)

やさしい家族葬:399,000円(税抜)

やさしい一日葬:299,000円(税抜)

やさしい火葬式葬:159,000円(税抜)

小さなお別れ葬:89,000円(税抜)

アフターフォロー 相続の専門家、墓地・霊園などの紹介
支払い方法 クレジットカード、現金(葬儀後3日以内)

イオンのお葬式

引用:イオンのお葬式公式サイト

イオンのお葬式独自に設けた140項目の品質チェックや提携葬儀社の研修で、葬儀の品質管理を行っています。

対応エリア 日本全国
料金プラン イオンライフの一般葬:655,000円(税抜)

イオンライフの家族葬:460,000円(税抜)

イオンライフの一日葬:325,000円(税抜)

イオンライフのシンプル火葬プラン:90,000円~(税抜)

イオンライフの直葬プラン:134,000円~(税抜)

アフターフォロー ・法要、法事、

・永代供養墓、樹木葬

・相続、名義変更  など

支払い方法 現金払い、イオンカード払い、分割払い

日比谷花壇のお葬式

引用:日比谷花壇のお葬式公式サイト

日比谷花壇がプロデュースする葬儀は、華やかさがあります。費用は、他社に比べ高めですがスタッフの質の高さや対応の早さは高く評価されています。

対応エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県

大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・北海道・山形県

料金プラン 一般葬:1,430,000円~(税込)

家族葬:770,000円~(税込)

一日葬:770,000円~(税込)

直葬:297,000円~(税込)

自宅葬:770,000円~(税込)

お別れの会:1,490,000円~(税込)

アフターフォロー なし
支払い方法 クレジットカード、現金振込

葬儀会館ティア

引用:葬儀会館ティア公式サイト

愛知県に本社を置く大手の葬儀社です。「ティアの会」に入会するとさまざまな割引や特典、サービスが受けられます。葬儀プランは多彩で、地域ごとに異なります。

対応エリア 大阪府・和歌山県・三重県・岐阜県・愛知県

東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県

料金プラン 白木30一日葬限定セットプラン:297,000円~(税込)

白木50セットプラン:495,000円~(税込)  など

アフターフォロー 法事、法要、遺品整理、仏壇・仏具の取り扱い
支払い方法 クレジットカード、ローン、現金払い、後払い

葬儀会館により取り扱いが異なります。

 

雅葬会

事前相談のときから、同じ担当者が対応するため安心して任せられます。ウェブサイト上で見積もりができる上、セットに含まれているものも希望により外せるなど、顧客重視の明朗会計です。

対応エリア 東京23区・多摩地域・神奈川県全域
料金プラン 一般葬:620,000円~

家族葬:380,000円~

一日葬:280,000円~

直葬・火葬式:130,000円~

アフターフォロー ・手元供養品、仏壇、位牌の取り扱い

・遺産相続、名義変更などの手続き代行

・遺品整理、特殊清掃  など

支払い方法 クレジットカード、現金払い、銀行振込

葬儀のお悩みは「雅葬会」へご相談ください

時間のあるときに、できるだけ具体的に葬儀の内容について考えてみましょう。それによって、費用以外のさまざまな要望も叶えやすくなります。どのような葬儀を最適とするかは、人によって違います。しかし、いずれにしても見つけるまでの時間が十分あれば失敗も後悔も無縁となるでしょう。

今回のこの記事では、葬儀社の選び方を解説しました。ぜひ、家族ぐるみのお付き合いができるような最適な葬儀社選びにお役立てください。

 

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