葬儀社の特徴やプランを徹底比較|葬儀社選びのポイントは?

「費用を安くしたい」「故人の個性に合わせた式にしたい」など、葬儀には人それぞれ要望があります。葬儀社を探すときは、それぞれを比較して特徴や大体の費用を把握しておくと、最適な葬儀社が選べるでしょう。

この記事では主要な葬儀社8社を比較し、あまり知られていない「葬儀社の種類」も解説しましたので葬儀社選びにぜひ役立ててください。

葬儀社の種類

葬儀社にはさまざまな業態が存在しています。「葬儀専門業者」や「協同組合系葬儀社」「互助会」は昔からある形態で、「葬儀仲介サービス業者」はインターネットを駆使した新しい形態です。

これらのどこに依頼するかによって、費用や手間、葬儀の質が違ってきます。ぜひこの機会に葬儀社の種類を知っておきましょう。

葬儀専門業者

葬儀専門業者は「葬儀」を専門に請け負う事業者で、「葬儀会社」「葬儀店」ともいいます。葬儀や葬祭を行うための特別な資格などは必要ないので、石材店や生花店の兼業も多く、異業種の参入も増えています。

葬儀会館や斎場を保有している大きな企業もあり、上場企業から家族経営まで経営の形態はさまざまです。葬儀専門業者は数が多く競争が激しく、多種多様な特典や低料金を前面に打ち出す業者もすくなくありません。会員制度を設けている業者では、葬儀費用が割引になる他、生前撮影や終活のセミナーなどのサービスが用意されています。

互助会

互助会は、古くからある会員制の業者で冠婚葬祭全般を扱っています。毎月一定額を積み立てると、冠婚葬祭費用が割引されます。積立金で、葬儀の費用を全てまかなうわけではないため、入会前に費用対効果を検討しておいたほうが良いでしょう。

また、互助会を運営しているのは一般企業ですので、経営状態を常に把握しておく必要があります。万が一、入会後に互助会の運営会社が倒産した場合は「割賦販売法」により掛金の半分は会員に戻されるとされています。しかし、会員としては多大な影響を被りますので、入会は慎重に検討しましょう。

 

協同組合系

農業協同組合(JA)や生活協同組合(生協)などの協同組合は、組合員に対するサービスの一つとして葬祭業も扱っています。

JAは「JA葬祭」が独立して葬祭業を行ってます。家族葬や一日葬などのプランがあらかじめ用意されていないため、費用を知るためには事前の問い合わせが必要です。

生協の場合は「日本生協連のコーポレートサイト」から提携している葬儀会社を選べるようになっています。サービスを受けるには組合員になるか、組合が定める条件を満たす必要がありますが、多くの場合、葬儀専門業者よりも安い価格で利用できます。

葬儀仲介サービス業者

葬儀ブローカーとも呼ばれる葬儀仲介サービス業者は、最近登場した業態です。葬儀を葬儀社に斡旋する業務のため、実際の店舗や葬儀場、安置室などの設備を持っていません。

また、顧客との日ごろの付き合いが無く、インターネット上で葬儀に関する情報提供を行うことで集客を図っています。全国対応や365日24時間受付などが強みであり、「〇〇のお葬式」「〇〇なお葬式」というネーミングが特徴です。

依頼者から見ると、葬儀社と葬儀仲介サービス業者の区別は付きにくく、葬儀社と直接契約していると誤解するケースも散見されます。

葬儀社を比較する前に確認しておくべき事項

葬儀に悔いを残す要因の一つに「情報不足」が挙げられます。十分な情報収集をせずに葬儀を行ったことで、価格や葬儀の質などに不満を感じる可能性があるのです。

ここでは、葬儀社を選ぶ前に、決めておくことや調べておくことなどを取り上げます。いずれも、葬儀を行う上で重要なポイントとなりますので、一つずつ見ていきましょう。

葬儀の形式・規模

「一般葬」「一日葬」「家族葬」「直葬」など、葬儀の形式は多様化しています。形式選びは葬儀の費用に直結するため、家族で十分な話し合いが必要です。

また、故人の生前の付き合いにより、会葬者の人数は大きく変わります。人数に合わせた会場を選ぶことは重要で、広すぎても狭すぎても好ましくありません。だれを葬儀に呼ぶかを事前に決めておくと、葬儀場の規模もおのずと決まり、費用を比較しやすくなるでしょう。

故人の宗教・宗派

葬儀は、宗教・宗派に合わせた式を滞りなく執り行わなければなりません。日本の葬儀は、ほとんどが仏式といわれていますが、仏教は13の宗派が存在しており葬儀の流れやしきたりにも違いが見られます。特に菩提寺が無く、普段あまり宗派を意識していない場合は、あらかじめ確認しておく必要があります。
また、キリスト教や神道では、経験のない葬儀社も散見されるため、事前にリサーチしておくと良いでしょう。

葬儀場の場所や設備

お葬式は、故人が住んでいた地域で行うのが一般的ですが、葬儀社によって希望のエリアに対応していない場合があります。

また、葬儀場や斎場の場所を調べ、会葬者が集まりやすいかを確かめておくことも大切です。駅からのアクセス、駐車場の広さ、火葬場までの距離などの条件は、葬儀費用にも影響します。葬儀場がバリアフリーであるか、通夜や法事、会食ができるか、遺体の安置設備なども必要であれば確認しておきましょう。

葬儀を比較する際に注目すべきポイント

葬儀社を比較するときはどこに注目すれば良いのでしょうか。効率良く葬儀社を見つけるコツは、お金に関係する点や後悔しやすい点を中心に見ていくことです。

「料金」「支払い方法」「スタッフの態度」「実績」「アフターフォローの有無」でまずふるいに掛け、その中からさらに要望にあった葬儀社を選ぶといった流れです。

葬儀にかかる料金

葬儀の費用は特に重要です。インターネットやパンフレット上で決めると、トラブルの原因になるので注意しましょう。

棺、骨壺、祭壇、花など、葬儀に必要な全ての要素に、それぞれランクごとの料金が設定されています。選べる範囲が広くて良いように見えますが、思っていたより費用がかかってしまう原因にもなるのです。事前にプランにどこまで含まれているかを把握して、どのようなときに追加料金がかかるのかを確かめておくことをおすすめします。

支払い方法・期限

一般的に葬儀費用は数十万円から百万円以上と高額です。

死亡保険金を葬儀費に充てる場合や、支払日に希望がある場合は、支払い方法や支払期限がポイントになります。支払い方法や払込の期日は葬儀社によって異なりますので、都合に合った支払い方をあらかじめ決めておきましょう。

支払い方法は、現金一括、分割払い、クレジットカードなどがあり、現金払いの場合は葬儀を終えて7日~10日以内に支払うケースが多いようです。

スタッフの態度

葬儀社のスタッフは、直接会葬者と接する機会が多いため、失礼のない対応ができるかもチェックしておきたい点です。一番良いのは、事前相談や見学会などを活用し、店舗の雰囲気や接客態度などを掴んでおくことです。

しかし、急に決まった葬儀では、資料を取り寄せる暇もないかもしれません。そのようなときは、電話対応の際の言葉遣いや、こちらの要望を伝えた時の対応などからスタッフの接客スキルやマナーを判断しましょう。

葬儀社の実績

葬儀社の規模や知名度より、実績を判断材料の一つに加えておきましょう。地元に根ざした葬儀社なら、創業以来の地域の評判で判断できます。インターネット上で選ぶ場合は、口コミや会社概要が参考になります。

ただし、素晴らしい実績があっても、ときには対応する担当者のスキルによって不満を感じることがあるでしょう。話が合わない、要望がうまく伝わらないといった場合は、担当者を変えてもらうことも一つの対処法です。

アフターフォローの有無

人が亡くなった後は、その人が関わったすべての事務処理を喪主や遺族が行わなければなりません。多くは法律上の期限があり、迅速に行うには適切なアドバイスやフォローが必要な場合もあります。

葬儀のアフターフォローは、法要、納骨、遺産相続、遺品供養など多岐にわたります。仏壇、仏具、霊園の手配を任せられる葬儀社もあるので、遺族としてどこまでのサービスを求めるかによって、対応できる葬儀社を選びましょう。

おすすめの葬儀社は?比較して紹介

「葬儀社が多すぎてどこから選べば良いのか分からない」と考える方は多いのではないでしょうか。日本の葬儀社は、4,000~5,000社あるとも言われているので無理もありません。

この章では代表的な葬儀社の葬儀の形式と価格、対応エリア、メリット・デメリットなど、比較する際のポイントを一覧にまとめました。低価格を前面に打ち出している葬儀社だけでなく、他社にはない特徴を持った葬儀社もピックアップしています。ぜひ参考にしてみてください。

小さなお葬式

引用:小さなお葬式公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 全国対応
60.9万 38.9万 29.0万 15.2万
支払い方法・期限 クレジット・ローン・現金・後払い
創業(種類) 2006年(仲介サービス業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込です。

 

小さなお葬式は、必要な物品とサービスを絞り込んでムダを省いた低価格が特徴的です。小規模の家族葬などが中心で、早く申し込むとお得な「早割」なども行っています。事前相談割引などもあるため、割引を活用すれば費用を抑えられるでしょう。

一方で、小さなお葬式が葬儀を受付をして葬儀社に委託するため、葬儀社の質やスタッフのスキルは担当する葬儀社により異なります。

東京葬儀

引用:東京葬儀公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 東京・千葉・神奈川・埼玉
54.1万 45.9万 19.8万
支払い方法・期限 現金払い(式後10日前後)・支払い期日は応相談
創業(種類) 2011年(葬儀専門業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込です。

 

東京葬儀は、執り行う葬儀が一日一家族限定というのが特徴的で、遺族の希望に合わせた個性的な葬儀が行えます。僧侶を呼ぶときの仏式セットや花祭壇はオプションのため、予算をしっかり組まないと割高になる可能性という点には注意しましょう。

よりそうお葬式

引用:よりそうお葬式公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 全国対応
36.9万 27.0万 8.1万
支払い方法・期限 クレジットカード・ローン・現金払い・後払い
創業(種類) 2009年(仲介サービス業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税抜です。

 

全国一律料金で内容が分かりやすく、安心の明朗会計です。事前割引制度を活用すれば葬儀費がさらにお得になります。よりそうお葬式が受付をして葬儀専門業者へ依頼するので、実際に面談するまで葬儀社は分かりません。

やさしいお葬式

引用:やさしいお葬式公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 全国対応
59.9万 39.9万 29.9万 16.9万
支払い方法・期限 クレジットカード・ローン・現金払い・後払い
創業(種類) 2019年(仲介サービス業者) アフターフォローの有無 なし

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込です。

 

必要なものだけを盛り込んだシンプルで低価格なプランが特徴的です。最短で当日から見積が可能で、365日24時間無料相談を受け付けています。追加料金が発生する項目が多いので、依頼の際は事前に料金を確認しておくことが重要です。また、総合情報サイトでは、お墓、散骨、相続など、近くの業者や弁護士を探せます。

イオンのお葬式

引用:イオンのお葬式公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 全国対応
72.0万 50.6万 35.7万 20.3万
支払い方法・期限 クレジットカード・ローン・現金払い
創業(種類) 2014年(仲介サービス業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込です。

 

イオンのお葬式は、墓じまい、海洋散骨、墓石販売などの充実したサポートが特徴的です。特約店葬儀社の品質やスキルの維持・向上のため「葬儀サービス品質基準」を独自に設けていて、早く申込むほどお得な「そなえ割」などの割引制度もあります。しかし、地域の特約店葬儀社を手配して葬儀を行うため、受付時には葬儀スタッフの質などは分かりません。

日比谷花壇のお葬式

引用:日比谷花壇のお葬式公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 東京・千葉・神奈川・埼玉・山形

大阪・京都・兵庫・奈良・北海道

148.8万 101.5万 86.6万 29.7万
支払い方法・期限 銀行振込(葬儀後2週間以内)
創業(種類) 1872年(葬儀専門業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込です。

 

日比谷花壇が運営する葬儀社で、迅速で丁寧な対応が高評価を得ています。花祭壇など花の装飾の高いクオリティと華やかさには定評があり、散骨や樹木葬、手元供養などもアフターフォローに含まれています。サポートやフォローが手厚い一方で、葬儀費用は高めです。葬儀場は全国対応ではないため、地域によっては対応できないことがあります。

葬儀会館ティア

引用:葬儀会館ティア公式サイト

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 東京・千葉・神奈川・埼玉

大阪・和歌山・三重・岐阜・愛知

39.6万 29.7万 あり
支払い方法・期限 クレジットカード・銀行振込
創業(種類) 1997年(葬儀専門業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込・会員価格です。

 

葬儀会館ティアは、直営・フランチャイズ含め100店舗以上の上場企業です。「ティアの会」に入会すると、入会金のみの支払いで、葬儀、法要以外にも優待サービスが受けられます。全国対応ではないため、地域によっては対応できないこともあります。

雅葬会

対応プランと料金(円) 葬儀場対応エリア
一般葬 家族葬 一日葬 直葬 社葬 東京・神奈川
68.2万 41.8万 30.8万 14.3万
支払い方法・期限 クレジットカード・銀行振込・現金払い・PayPay
創業(種類) 2016年(葬儀専門業者) アフターフォローの有無 あり

※上記の内容は2022年5月現在の各社データによるものです。

※料金の表示は百円以下切り捨て・税込です。

 

雅葬会は、業界で初めて葬儀費用の内訳を公開しています。相談からアフターサポートまで一級葬祭ディレクターが一貫して対応しており、終活の相談も無料で受けられる「相談サロン」なども行っているため、お気軽にご相談いただけます。対応できるエリアが東京、多摩地区、神奈川と限られていますが、花祭壇をオーダーメイドできるなどのメリットもあります。

葬儀会社に依頼する前に知っておくべきこと

葬儀費用の目安と連絡するタイミングは、どちらもお金と時間の節約につながるので、合わせて解説します。ちなみに、病院には提携している葬儀社があり、数社が日替わりで担当しています。病院が案内する葬儀社を使わなくても差し支えありませんが、自分が選んだ葬儀社に依頼するときは、その旨を病院側に伝えておきましょう。

葬儀にかかる費用の目安

葬儀の形式ごとの費用の相場は以下の通りです。

  • 一般葬 100万円~300万円
  • 家族葬 60万円~80万円
  • 一日葬 50万円~70万円
  • 直葬  25万円~35万円

また、内訳では以下の費用が考えられます。

  • セット料金 30万円~200万円
    (一般的に霊柩車・棺・安置室の使用料・骨壺代などが含まれますが、葬儀社ごとに異なるため注意が必要です。)
  • 飲食・返礼品の費用 25万円~70万円
  • お布施・御車代・御膳料・戒名料など 20万~100万円

葬儀社に依頼する流れ

葬儀社に依頼する流れは、どこで亡くなったかによって変わります。

  • 病院で亡くなった場合
    医師から死亡宣告を受けた後、速やかに葬儀社へ連絡します。
    その間に遺体は、医療器具が外され清拭されて霊安室へ移されます。
    入院費の清算や病室の片づけて病室を空けるなど忙しくなる前に葬儀社へ一報を入れておきましょう。
  • 自宅で亡くなった場合
    医師を呼び死亡診断書を受け取ってから葬儀社へ連絡します。
    かかりつけの医師がいないときは、警察署へ連絡して監察医に死体検案書を書いてもらいます。

葬儀のお悩みは「雅葬会」へご相談ください

この記事では、葬儀社の種類や選ぶときのポイントを解説し、実際に葬儀社を比較しました。葬儀なんてまだまだ先のことと考えている方も多いと思いますが、葬儀でありがちな後悔やトラブルは事前の検討で避けられるため、早めの行動が重要です。

雅葬会では、ご遺族さまのご要望に最大限のお手伝いが出来るように、各種サービスを取りそろえております。打ち合わせの段階で全費用を公開しているので、追加料金などはかかりません。電話は24時間365日対応しているので、お気軽にご相談ください。

 

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