遺影は生前撮影で残そう。生前撮影をすべき理由や相場を紹介

お葬式に参列した際に、「せっかくの遺影なのにもっと良い写真はなかったのだろうか」と思ってしまったことがある方もいるでしょう。自分のお葬式でそういった事態にならないために、「生前撮影」なら最高の1枚を用意できます。

生前撮影をお考えの方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

終活としての生前遺影。自分らしい遺影を残そう

遺影は、江戸時代から遺族が故人を偲ぶために仏間や床の間に飾られてきました。一昔前まで「生前に死んだ後を考えるのは縁起悪い」といわれていましたが、「終活」が盛んになって考え方も大きく変化しています。

自分で遺影を準備する方が増えているのは「自分らしい遺影を残したい」という想いからでしょう。生前に遺影を準備しておく「生前遺影」には、自分自身にも家族にもメリットがあり、いまやメジャーになりつつあるのです。

生前撮影にはどんなメリットがある?

では、生前遺影にはどのようなメリットがあるのでしょうか。他の人の遺影を見たときに、ピンぼけだったり生前の面影がないなど、違和感を覚えた人は少なくないと思います。

自分の葬儀で、慌てて用意したような写真が遺影として飾られたら納得できませんよね。生前撮影は故人にも遺族にも、もっとも良い形で遺影を残せます。

家族の負担が減る

生前撮影は、葬儀のときの遺族の負担を大幅に減らします。経験のある方もいらっしゃると思いますが、遺影は通夜までに用意しなければならず、選ぶ時間は半日ほどしかありません。遺族にとって、葬儀の準備に追われながら写真を選ぶのは大変な作業です。

また、古い写真やスナップ写真は、相応の仕立てにすると加工料がかかります。事前に遺影を用意しておけば、遺族に写真を探す手間や時間、加工費用などの負担をかけずに済みます。

納得のいく写真が撮れる

生前撮影なら、さまざまな角度やポーズをとって最高の1枚を残せます。もちろんメイクやヘアスタイルも整えた状態で、好きな衣装で撮影することも可能です。最高の1枚のためにプロが手伝ってくれます。

そして撮影した中から、お気に入りの写真を選べます。せっかく生前に遺影を用意するなら、素敵な写真を残しておきたいですよね。

生前撮影はいつやればいい?

生前撮影の撮影時期に特に決まりはありませんが、亡くなる前の5年〜10年以内に撮影したものが良いでしょう。20年前、30年前の写真では生前の姿とはかけ離れてしまい、故人のイメージが掴みにくくなってしまいます。見る人によっては違和感を覚えてしまうかもしれません。

生前撮影を残す人の中には、誕生日ごとに毎年雰囲気を変えて撮影する人もいます。毎年とはいわなくても、5年に一度くらいの頻度で撮影しておいてはいかがでしょうか。

生前撮影の相場は?

撮影だけの相場は3,000円〜10,000円ですが、メイクやヘアメイクその他オプションが追加されると相場も変わります。また、写真館で撮るか葬儀社で撮影するかでも料金は違ってきます。

それぞれの違いを見ていきましょう。

写真館で撮影する場合

写真館やフォトスタジオで撮る生前遺影の相場は、10,000円〜30,000円ほどです。家族写真や入学祝いなどで、写真館やフォトスタジオを利用された方も多いと思います。

生前撮影では、その人の人生を表すようなクオリティの写真を、カメラマン、メイクアップアーティストが担当するケースがほとんどです。プロのスタッフとコミュニケーションを取りながら撮影するので、緊張せず自然な表情のポートレートを作れるでしょう。

葬儀社に依頼する場合

葬儀社で生前撮影を依頼するときの相場は25,000円〜30,000円ほどです。写真館に比べ価格帯が高めなのは、撮影費用に葬儀社の手数料が入ってしまうためです。葬儀社の会員ならサービス価格になりますが、別途会費を払う必要があり、かえって割高になってしまうこともあります。

葬儀社で依頼する前に、遺影以外のサービスなども検討したほうが良いでしょう。また、撮影スタッフがプロかどうかも確かめておきたい点です。

写真館で撮ることのメリット

ここからは、写真館で生前遺影を撮るメリットをいくつか紹介します。プロに撮ってもらうのは敷居が高いと感じる方も多いと思いますが、安心して利用できるよういろいろ工夫されていますし、最近は生前撮影を専門にしている写真館もあります。

写真館のメリットをいくつか取り上げましたので、一つずつ見ていきましょう。

クオリティの高い写真が撮れる

写真館で撮るメリットは、なんといっても写真のクオリティの高さでしょう。スマホやデジカメでは出せない、雰囲気のあるクリアな写真を撮るにはプロのテクニックが必要です。その人に合った角度やポージングも、素人ではなかなか捉えにくいですよね。プロに任せれば、人柄まで写真に出るような最高の1枚が撮れるのも魅力です。何枚か撮影してもらった中から好きな写真を選べるので、お気に入りの1枚が残せますよ。

各分野のプロがいるので安心

写真館では、カメラマン、メイクアップアーティスト、スタイリストなど各分野のプロが対応します。強いライトの元では、普段のメイクはノーメイクのように写ってしまうので、プロに任せたほうが美しく撮れます。

また、プロならではの緊張させない雰囲気作りも安心して任せられる点です。ただし、写真館の中には専門家ではなく、アルバイトやパートの方が対応している場合もあるので、来店前に電話で確かめておくと良いでしょう。

嬉しいプランがそろっている

生前撮影を愛犬と一緒に撮りたい、好きな衣装で撮りたいといった自由な発想に対応できる写真館が増えています。元気で明るく楽しそうな表情での撮影など、その人の人生をリアルに感じられるような写真を撮るためにいくつもの工夫がされています。

また、背景やフォトフレームが選べ、シミやしわを消すプレミアム加工など無料でセットしている写真館もあります。予約前に、要望に添ったサービスや希望のオプションがあるか確かめておきましょう。

現像だけでなくデータも貰える

生前撮影では、画像のデータを貰えます。現像した場合の大きさは、四つ切サイズで遺影に使う一般的な大きさです。しかし、葬儀場の規模によっては、大きなサイズがふさわしい場合もあります。

データを貰っておけばサイズを変えられますし、色褪せたら新しく印刷できるメリットもあります。

プロカメラマンによる「遺影撮影会」が開催されることも

生前撮影の雰囲気を体験してみたいなら、葬儀社やカメラマンが開く「遺影撮影会」に参加してみてはいかがでしょうか。

インターネットで「遺影 撮影会」と検索すると、さまざまな撮影会がヒットしますし、写真館より安価で気軽に参加できます。撮影会の当日は、複数の希望者が集まって個別に写真撮影します。

カメラマンの撮影を経験すると、素人が撮影したポートレートとの違いも分かり、生前撮影の雰囲気や流れも掴めます。

遺影に関するお悩みも「雅葬会」へご相談ください

この記事では、生前撮影について解説しました。生前撮影はお気に入りの写真を遺影にできる他、遺族の負担を減らすなどメリットがたくさんあります。ぜひ生前撮影にトライして最高の1枚を手に入れてください。

雅葬会では遺影写真制作などのサービスも行っております。生前遺影をお考えの方も、お気軽にご相談ください。

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