葬儀の返礼品はどう選ぶ?会葬返礼品と香典返しを詳しく解説

葬儀の返礼品は何を選べばいい?

葬儀に参列した際、帰りがけに紙袋に入った返礼品を受け取った経験がある方は多いでしょう。あれは葬儀の返礼品といって、遺族から参列者への「葬儀に参加していただきありがとうございます」という気持ちを込めた贈り物です。

返礼品には、葬儀に参列していただいたことへのお礼である「会葬返礼品」と、「香典返し」の2種類があります。

この記事では、それぞれの選ぶポイントや渡し方のマナーについて詳しく解説いたします。

会葬返礼品とは

まずは「会葬返礼品」です。先述の通り、葬儀に参列したことへのお礼として参列者全員に手渡される品です。

厳密に言うと、会葬返礼品は告別式に参列した方に渡されるものを指し、通夜に参列した方に渡すものは「通夜返礼品」とされています。名称は異なりますが、両日とも、同じ品を用意するのが一般的です。

会葬返礼品の渡し方のマナー

それでは、実際の会葬返礼品の渡し方のマナーをご紹介いたします。

1.葬儀の当日に渡す

会葬返礼品は、基本的に葬儀の当日に参列者へ手渡しをします。

お焼香の後に渡すケースと、帰り際に受付で渡すケースの2パターンがあるので、葬儀の段取りにあったタイミングを選びましょう。

 

2.お礼状をつける

会葬返礼品には、必ずお礼状を添えましょう。お礼状は、挨拶状と呼ぶこともあります。

お礼状はハガキサイズのカードを封筒に入れる形式が一般的です。記載する内容は、

  • 喪主側からの故人の続柄、故人の名前
  • お礼の言葉
  • 書面での挨拶となったことへのお詫びなど
  • 日付
  • 喪主の住所
  • 喪主の名前、親族一同

などのパターンが基本となります。

お礼状は、葬儀社に依頼をすればテンプレートを用意してくれますので、内容の不備などは心配しなくていいでしょう。

 

3.人数に対して多めに用意する

会葬返礼品は香典返しと異なり、香典を用意している・いないに関わらず参列者全員に渡すものです。

そのため、当初の予定よりも多い人数が参列をする場合を見越して、少し多めの数を用意する必要があります。参列者の中に返礼品をもらった人ともらえなかった人が出るという事態は必ず避けましょう。

会葬返礼品の選び方

会葬返礼品の渡し方の基本がわかったところで、続いては品物の選び方のポイントをご紹介いたします。

消えものを選ぶ

葬儀は結婚式と異なり、故人を悼む悲しみの儀式です。そのため、返礼品は記念品のように長く残ってしまわない「消えもの」を選びます。

具体的には、「軽くて持ち運びやすく、幅広い年齢層に好まれるもの」という基準で選ぶといいでしょう。日持ちがする焼き菓子の詰め合わせや、お茶のセット、コーヒーのセットなどが好まれる傾向にあります。

 

相場は1,000円〜2,000円のものを選ぶ

会葬返礼品の相場は、1,000円〜2,000円とされています。場合によっては通夜と告別式に両日参加し、2回返礼品を受け取る参列者もいます。受け取る側に気を使わせてしまったり、もらって困るような高価なものは選ばないようにしましょう。

香典返しとは

「香典返し」は会葬返礼品と混同されてしまうこともありますが、全くの別物です。

会葬返礼品は参列した方全員に、参列していただいたことへのお礼の気持ちで渡しますが、香典返しは香典を持参してくださった方へ、香典のお礼として渡す品物です。

そのため、費用の相場や渡すタイミングなどが会葬返礼品と一部異なる点がありますのでしっかりチェックしていきましょう。

香典返しの渡し方のマナー

まずは香典返しの渡し方の一般的なマナーをご紹介いたします。

香典返しに関しては、地域や葬儀の規模によって違った決まりがある場合もありますので、参考にしてください。

四十九日後か1ヶ月後、または当日に渡す

香典返しは香典の金額によって返礼品の種類や金額を変更する場合が多いです。そのため、当日に用意ができなければ四十九日の後か、葬儀から1ヶ月後に郵送で贈っても問題ありません。

香典を辞退していたり、葬儀に参列する人数が限られており香典の金額が事前に把握できるという場合は当日に用意して手渡しをしても問題ありません。

香典返しの選び方

続いて、香典返しの品物の選び方をご紹介いたします。

消えものか、カタログギフトを選ぶ

会葬返礼品と同様の理由から、香典返しでも消えものが多く選ばれます。

または、香典の金額の違いによる品物の規模の違いに対応しやすい、カタログギフトが選ばれることも近年では多いようです。

相場は香典金額の「半返し」

香典返しの費用相場は、一般的に香典の「半返し」と呼ばれ、香典の金額の1/3〜半分の額のものを選ぶのが好ましいとされています。

ただし、亡くなった故人が一家の大黒柱であった場合や、幼い子どもたちが遺されたといった状況によっては、親族からの高額の香典は相互扶助の意味合いが強くなります。その際は、半返しにこだわる必要はないでしょう。

 

香典返しを当日用意する場合の注意点

香典返しを当日手渡しすることになった場合の注意点をご紹介いたします。

香典返しの種類に差をつけない

香典返しは本来、いただいた香典の金額ごとに規模を変えるべきですが、即日返しの場合は品物の種類は一律にまとめるようにしましょう。

受付で手渡す際に香典の金額を確認して、明らかにサイズの違う紙袋を渡すといった行為は参列者に気を使わせてしまうだけではなく、葬儀の場において無粋な印象を与えてしまいます。

高額の香典を受け取った場合は後日郵送する

葬儀の当日に手渡しする香典返しを用意していても、高額の香典を受け取った場合には、後日郵送で相応の香典返しを送るようにしましょう。

香典返しは葬儀の当日に渡すことよりも、香典の金額にみあった品物を渡すことがマナーとして重要です。

 

葬儀の返礼品に関するお悩みは「雅葬会」へご相談ください

葬儀の準備はやることが多く、個人で返礼品などを手配することは手間がかかります。当日になって返礼品を用意していなかった!という事態にならないよう、葬儀のことは信頼できる葬儀社に依頼をするのが一番です。

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