喪服に合わせるネックレスは真珠だけ?真珠が選ばれる理由と注意点をご紹介

お葬式には真珠のネックレスならしてもいい?

基本的な喪服のマナーとして、アクセサリーを身につけるときは真珠のネックレスであればマナー違反にはならないとされています。

ただし、どんな喪服であっても真珠のネックレスを身につけていいというわけではなく、また真珠のネックレスが女性の喪服において必須というわけでもありません。

今回は、喪服における真珠のアクセサリーのマナーを詳しく解説いたします。

真珠のネックレスをお葬式で身につけるかは服装によって異なる

喪服に合わせていいネックレスは真珠だけ、ということはご存知の方が多いかもしれませんが、服装によってネックレスを着用してもいいかどうかが異なるということはあまり知られていないのではないでしょうか。

まずは女性の喪服においてネックレスを着けてもいい服装・避けるべき服装についてご紹介します。

洋装の場合は身につけてもOK!

黒のスーツやドレスといった洋装の場合は、真珠のネックレスを着けても問題ありません。

ただし、真珠のネックレスであればどんな色、デザインでもOKというわけではありません。葬儀の場にふさわしい真珠のネックレスの詳細は後ほどご説明いたします。

 

和装の場合は避けよう!

和装で葬儀に参列をする場合、身につけていいアクセサリーは結婚指輪のみです。たとえ真珠であっても、和装にネックレスを合わせるのはマナー違反とされているので注意しましょう。

 

そもそもなぜお葬式に真珠が選ばれるの?

では、なぜお葬式で身につけていいアクセサリーとして真珠のネックレスが選ばれているのでしょうか。最も大きな理由は、数あるジュエリーの中で真珠が最も華美すぎず清楚なイメージを与えるため、とされています。

お葬式に参列する際に身につける小物は、鞄や靴においてもキラキラ光るような金具は敬遠されます。ダイヤやルビーといったジュエリーも同様に、華やかに着飾るイメージを与えるため葬儀の場にはふさわしくありません。

また、真珠という宝石は一説では「涙の象徴」とされています。その点でも、葬儀という悲しみの儀式に参列する服装の一部として適していると言えるでしょう。

 

お葬式用に真珠のネックレスを選ぶときの注意点

では、実際の葬儀に真珠のネックレスをしていく場合の、ネックレスの選び方の注意点をお伝えいたします。

色や大きさに注意

真珠には白色のものと黒色のものがあります。葬儀に参列するなら黒色にしたほうがいいのかと思ってしまうかもしれませんが、その必要はありません。白色の真珠は冠婚葬祭すべての使用できるジュエリーなので、一般的な白色の真珠を選んでも問題ないでしょう。むしろ、黒色や薄ピンクといった色付きの真珠は贅沢品というイメージがあるので、喪服に合わせるべきではないという意見もあります。

ただし、白真珠であっても、パッと目を引くような大振りな球は華美な印象を与えるため避けたほうが無難です。

 

ネックレスの長さは短めに

日常生活で身につけるファッションとして、胸元にかかるくらいの長い真珠のネックレスを好む方もいるでしょう。しかし、葬儀の場では長い真珠のネックレスは不適切です。喪服の一部というより、装身具としてのジュエリーという印象が強くなってしまうためです。

胸元にかからない、首元をさりげなく飾る程度の長さのものを選びましょう。

二連・三連は縁起が悪いのでNG

葬儀では、使用を避ける「忌み言葉」というものがあります。代表的なものが「度々」や「ほどほど」「常々」といった繰り返しの言葉です。

葬儀の場では、不幸や悲しみを繰り返すことが無いように、連続や繰り返しといったものは幅広く避けられます。真珠のネックレスも、二連や三連のデザインは身につけないようにしましょう。

真珠のイヤリングやピアスは着けてもいい?

真珠のアクセサリーはネックレス以外にも存在します。葬儀に参列する際に、真珠のイヤリングやピアスを身に付ける際のマナーもご紹介いたします。

真珠のイヤリング、ピアスは1粒で揺れないものを

真珠であれば、葬儀にイヤリング・ピアスをしても問題ないとされています。

ただし、ネックレスと同様にデザインの制約はあります。

・真珠は小粒

・1粒のデザイン

・チェーンで揺れるものは避ける

いずれも、葬儀の場で重要なマナーである「華美な服装はしない」を守るために大切な決まりです。

 

真珠以外のジュエリーもお葬式に使用できるの?

ここまで葬儀におけるアクセサリーのマナーに関して、真珠のみ許されるとお伝えしましたが、真珠以外のジュエリーは全て禁止なのでしょうか?

実は、そうではありません。「オニキス」「黒曜石」「ジェット」といった、黒色の宝石も葬儀では身につけても問題ないとされています。ただしこれらのジュエリーを身に付けることが多いのは主に海外の文化で、日本では一般的ではありません。

厳密にはマナー違反ではなかったとしても、真珠以外のジュエリーを身につけて参列することで、他の参列者や遺族からどのような印象を持たれるかはわからないので、着用を迷った場合は身近な参列者に相談をするといいでしょう。

お葬式に参列する際はアクセサリーのマナーに気をつけよう

葬儀に参列する際に、女性は必ずアクセサリーをつけなくてはいけないというわけではありません。「マナー上許される範囲で、ジュエリーを身につけて参列したい」という方のみ、今回ご紹介した内容を踏まえてアクセサリー選びをするといいでしょう。

また、デパートなどのフォーマル売り場やアクセサリー売り場に、「喪服用」の真珠のアクセサリーセットが販売されていることもあります。今後も参列をする機会があるようであれば、喪服と合わせてアクセサリーも揃えておくと安心です。

葬儀のお悩みは「雅葬会」へご相談ください

喪服には、服装だけでなく合わせる小物にもマナーがあります。

女性で洋装の喪服にアクセサリーを合わせるのであれば、ネックレスは小粒の真珠で短いものを、イヤリング・ピアスは小さい一粒の真珠で揺れないものを選びましょう。指輪は基本的に、結婚指輪のみ着用します。

葬儀に参列する際の服装やコーディネートは、自分らしさを出すのではなく故人を悼む気持ちを表すものとして選ぶように意識しましょう。

葬儀のことでお困りなら、「雅葬会」にご相談ください。参列のマナーに関する内容だけではなく、葬儀のプランや供養の形式など幅広い要望にお応えできます。

 

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